vernee Thor root取得方法 公式アップデート(OTA)注意点

vernee Thor というAndroid 6.0(現在最新OS)を搭載し、8コアCPU、3GBメモリ、4G LTE対応で、100ドル程度という高コストパフォーマンスの中華スマホが発売されている。
スペックからすれば190ドルぐらいはしそうなものだが、約半額で売られている。
安すぎて非常に怪しいのだが、この端末をroot化する機会があったので手順(Windows7)を説明する。
また、root化後のOTA注意点についても記載しておく。
(怪しい端末だが今のところ変な動作などはなく日本の格安データSIMも認識しており4G LTE通信が問題なく動作している)

root取得は下記の手順となる。

[目次]
1. TWRPイメージ一式をダウンロード
2. SuperSU ダウンロード
3. mtk driverインストール
4. TWRP リカバリイメージをインストール
5. SuperSU インストール

[手順]
1. TWRPイメージ一式をダウンロード

needoromサイトからTWRP用のファイルをダウンロードする。
http://www.needrom.com/download/vernee-thor-twrp/

needromはログインしないとファイルをダウンロードすることができないため、アカウントがない場合は作成する。

下記の3ファイルをダウンロードする。
・SP_Flash_Tool_v5.1604.00 Windows
・Driver Mediatek Auto Installer (Preloader Vcom)
・TWRP 3.0.2-1 Megthebest For Vernee THOR

SuperSUは公式から最新版をダウンロードするため、SUPERSU 2.71 Betaはダウンロードしない

2. SuperSU ダウンロード
SuperSU のインストールファイルをダウンロードする。

GooglePlayのSuperSUページを開く。
https://play.google.com/store/apps/details?id=eu.chainfire.supersu&hl=ja

説明ページの中に、XDA-DEVELOPERSサイトのURLが記載されているので開く。
http://forum.xda-developers.com/showthread.php?t=1538053

Download の下の「TWRP / FlashFire installable ZIP」からstableをダウンロードする。
(UPDATE-SuperSU-v2.x.x-xxxxxxx.zip)
http://download.chainfire.eu/supersu-stable

ここでダウンロードしたzipファイルは展開せず、zipファイルのままmicrosdカードなどに入れThorから読めるようにしておく。
場所はどこでもよい。

3. mtk driverインストール

「1」でダウンロードした「Driver Mediatek Auto Installer (Preloader Vcom)」を展開し、インストーラーを起動してWindowsにインストールする。

4. TWRP リカバリイメージをインストール

Thorは電源を切っておく。
「1」でダウンロードした「SP_Flash_Tool_v5.1604.00 Windows」と、「TWRP 3.0.2-1 Megthebest For Vernee THOR」を展開する。
「SP_Flash_Tool_v5.1604.00 Windows」を展開後、flash_tool.exe を実行する。
FlashToolが起動し、Downloadタブが選択されている。
Scatter-loadingボタンを押し、「TWRP 3.0.2-1 Megthebest For Vernee THOR」を展開したフォルダにある「MT6753_Android_scatter - TWRP.txt」を読み込む。
この時、リストにはrecoveryのみにチェックが入っているが、リカバリイメージのみをTWRPに変更するので問題ない。
Downloadボタンを押し、約5秒後ぐらいにUSBケーブルでPCとThorをつなぐ。
OK表示となればTWRPインストールが完了。

FlashToolの使い方はYouTubeにたくさん上がっているので下記なども参考に。

5. SuperSU インストール

ボリュームの+を押しながらスマホの電源を入れる。

[Recovery Mode]
[Fastboot Mode]
[Normal Mode]   <<==

と表示されるので、ボリューム + 押して、[Recovery Mode] <<== と合わせる。

[Recovery Mode]  <<==
[Fastboot Mode]
[Normal Mode] 

ボリューム ー を押して決定し、リカバリモードを起動する。

TWRPが起動する。
TWRP初回起動の場合は「Read Only」と選択する。
Install を選択し、microsdなどに入れておいたSuperSUのインストールzipファイル(UPDATE-SuperSU-v2.xx-xxxx.zip)を選択する。
Swipe to confirm Flashを右にスワイプし、インストールを実行する。
インストールが完了したら「Reboot System」を選択し再起動する。

起動したらアプリ一覧にSuperSUがインストールされていることを確認する。

OTA アップデートの注意点
公式アップデートを実行する時は、TWRPとrootを解除する必要がある。

・TWRPから公式リカバリイメージに戻す
・SuperSU(root)をアンインストールする

needromサイトにはTWRPのみ戻せばいいというコメントもあったが、TWRPのみ戻した場合、公式アップデートのインストール中にエラーが発生するため、rootもアンインストールする必要がある。

戻し方は下記手順となる。

SuperSUを起動し、設定画面を開く。
ルート権限を放棄(アンルート)」を選択する。
選択肢は
・・・・本当に続行しますか →続行
・stockのbootイメージを復元しますか? →はい
・stockのrecoveryイメージを復元しますか? →はい
を選択する。

自動で再起動され、TWRPとrootの両方が削除され、OTA が可能になる。

OTA実施後は、再度FlashToolでリカバリイメージをTWRPに入れ替えてSuperSUをインストールすれば良い。

OSの設定やアプリなどはそのまま残るのでTitaniumBackupなどを使ってバックアップから手動でアプリ等を戻す必要はない。